混沌常々
日々のことなど、日々を淡々と書き綴る。犬夜叉に燃える!
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まるねこ

Author:まるねこ
社会人の女の人。
北の方出身、関東在住。
でっかい犬と太った猫がすき。
犬夜叉はココロのバイブルです!

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2010.05.30_03:47
え~・・・やっと書き終えました(×□×;)

長かったくせに・・・纏まっていない~
長かったくせに・・・ヤマが微妙~
長かったくせに・・・殺生丸様が・・・殺生丸様らしくない!

とまぁ・・・指摘すれば、キリが無いのですが(-_-;)

これが管理人の精一杯でした・・・・orz

 え~、それにしても、女性陣はつよいです!
書いていて、こんな生き様ができたらなぁ・・・と思うくらい。
管理人はチキン&ヘタレですので・・・

さてさて、ここまで書いてきた間に、訪問者の皆さまからたくさんの拍手を頂き、
誠に励みになりました(^◇^)
本当、ありがと~~~~ぉう!!!
富士山山頂で叫びたいくらいです(^o^)

ではでは、「霞桜の宵。vol.06(終章)」

 








 突然のことに殺生丸は思わず目を見開いている。
駆け寄ってきたりんは、一歩の間をあけて足を止めると、まっすぐにじっと殺生丸を見た。
「殺生丸様、怪我してませんか・・・?」
殺生丸はしばらく無言だったが、「何もない。」と一言ぶっきら棒に言う。
「よかったぁ・・・」
心から安堵したようで偽りのない素直な笑みを浮かべる。
ひと月以上行方知れずで、散々に心配したのだろう、前に見たときと比べて少し痩せて、笑んでいても頬に残ったほの白い筋跡と手首に結んである雪蓉の飾り紐を見れば、ヤツに会って何かしらはあったことは容易に想像がつく。
それにもかかわらず、何事もなかったかのように自分を案じるその姿が胸に閊えた。
同時に既視感を覚えた。
そう、出合った頃の・・・・。
自分のことは二の次三の次で、殺生丸のことを何より先に気にかける。
いつになっても変わらない、りんの姿だった。
そのことに殺生丸は眉をひそめ険しげな表情を浮かべる。
「殺生丸様、どこか具合よくない?やっぱりけがをして・・・」
殺生丸の表情がそう変わるとりんは不安そうになり、思った通り心配そうに言の葉を紡ぐ。
 突然、りんの眼が覆われた。
言葉が止まる。
何かが頬にあたっている。
真冬の小春陽に似た薫が鼻孔を掠める。
上等な絹のような肌触り。
少しずつ瞳を開ける。
頬に触れているのは、殺生丸の着物の袖だった。
ごしごしと自分の頬を拭っている。
「・・・・殺生丸様・・・・?」
きょとんとした様子で名を呟くりんに、なかなか次の言葉を殺生丸は発さなかった。
「お前は、変わらんな・・・・」
袖が離れると、そう一言、蛍火のように言葉にした。
 あの頃腰丈にも満たなかった背丈は、胸上まで伸びている。
時はいつの間にか経っていた。
 冷徹な黄金の双眸が向けられる。
「りん。」
「殺生丸様。」
互いの名が出たのはほぼ同時だった。
涼やかな殺生丸とは違い、りんはやっとそれを出すかのように必死な様子で。襟の合わせ目を握り締めて、
固唾をのみ、次の言葉を出そうと大きく息を吸う。
「りんは、隣に居ても、いいですか?」
その短い言葉が精いっぱいだった。
殺生丸は何も言わない。
心臓の鼓動が包むように全身に響く。
息苦しさで瞳が潤んだ。
「ずっと・・・隣に居ても・・・いいですか?」
もう一度、やっとの思いでその言葉を外へと出すと、足元がふらついていた。
 よろめいて崩れそうになった。
その背を支えたのは、他でもない殺生丸の右腕。
 りんのよろめきが収まってもその腕は離れようとはしなかった。
「当り前だ。」
低くて落ち着いた声。
「・・お前は、私の側に・・・・傍らに居ろ。」
殺生丸の腕に包まれ、広い胸板に頬があたる。
 耳横にある殺生丸の顔がどんな様子なのか、皆目見当がつかないが、
その声が、とても優しくて温かいと・・・・そう遠くで感じて、
頬を熱いものが幾筋かつたっていた。
「・・・はい・・・」
瞳を閉じて、りんはそう答えた。

バリィィ・・・ン・・・!

ガラスが砕けるような高い音と一緒に景色が変わる。

掛けられていた術が瓦解した。

パチ、パチ、パチ・・・・

掌をたたく音。
「よう、妾の術を破ったのう・・・殺生丸。」

音もなく地に降りて、彼女は感心したように微笑を浮かべて彼らの前に現れた。





―大殿―

 半分降ろされた御簾を、バサリと開けて礼儀も弁えず立ち入ってきたのは雪蓉だった。
強硬派の下っ端の襟足を掴み引きずるようにして、居並ぶ重臣たちの前に投げた。
場がどよめく。
「雪蓉様、これはいったいどのようなお戯れですかな?」
王権懐古派の中でも、強硬派の重臣ある蘇芳が若干動揺しながら雪蓉に尋ねる。
「下界を見てきた。話題の娘にも会って話をした。」
雪蓉が何を話しているのか、分からないような連中ではない。
「雪蓉様、我々とて、若の行く末を考えてやった所業なれば・・・・」
「分かっている。私も半分は賛成していたしな。
我々の小賢しい仕掛けでどちらかが崩れたなら、その程度だったと鼻で哂えただろうな。」
「・・・・・」
「だが、実際に見てきて、よくわかった。
あの娘は、我々なんぞよりよほど肝が据わっている。何よりも純粋で強かだ。
我々などの浅知恵が敵うはずもない。でなければ、殺生丸がああも変わることもありえまい。」
雪蓉は淡々と語る。
「それを、腑抜けたなどと・・・・机上ででしか物事を見ない者たちが、よくもあのような物言いができたものだ。心底そう思う。」
「雪蓉様、あなた様は今仰っている言葉の意味を分かっておられるのですか。
先代王の急逝の原因を存じ上げないわけではありますまい、また同様なことを繰り返されては、西国の威信に関わる。
それを我々は案じただけのこと。臣として当然のことをしたまでではありませぬか。」
苛立ちながら言い返す。
「殺生丸を術中に閉じ込めるところまではな。だが、私の前に出てきた床に転がるそれは、人間のみならず私にまでも牙をむけるつもりだったぞ。蘇芳、度が過ぎるのではないのか?
殺生丸には術は通じず、娘を連れ去ったが暗示も利かず。その憂さばらしか・・・・」
雪蓉の言葉はずしんとして凛と間に広がる。
蘇芳は黙る。
「雪蓉殿、今のこの西国が王が不在にもかかわらず、荒れることなく国としてあるのは誰のおかげか、分かってもらいたい。」
重臣たちのなかでも最古参の源蒼が口を開き、ゆるりと眼を雪蓉に向ける。
「誰のおかげか?分かっています。今は亡き闘牙王のおかげです。」
雪蓉はその重鎮の威厳に怯むことなく、きっぱりと言い放った。
「そうではありませんか、源蒼様。
先王陛下は力で捻じ伏せるようなことはなさらず、力の弱い者たちが生きやすいようにこの国を整えていらっしゃった。だからこそ、多くの民たちから信を得て、あなた方も臣下としての価値を民たちに理解してもらうことができた。そうでなければ、200年のうちにこの国は跡形もなく消え失せてもいいはず。
それがほとんど変わることなく今にあるのは、何よりも勝って先王陛下が慕われていたからではないのですか?」
雪蓉はかつての闘牙王のありし時代を思い出す。
「あなた方の威厳は、先王陛下が残して下さったもの。今でもこの国を真に治めておられるのは闘牙王様です。」
はっきりと言葉を紡ぎだす雪蓉の瞳はまっすぐで力強い。
「その嫡子たる、殺生丸は血迷ってなどいない。護るべきものを見据え、王たる資質を強く持ち得ている。
そうではありませんか?源蒼様。」
睨みあうように視線が交わされる。
「随分と見識が広くなられましたな、雪蓉殿。
だが、まだまだ青い。あなたの申していることを、否となすつもりはございませぬが・・・
果たしてあなた様のように、人間のことを対等に考えられる者はどれほどでしょうかな?」
「・・・・」
「そう多くはありますまい。いや、無いに等しい。
人間を下賤とみなす風習は根強い。我々もまた然り。
王とは、民たちにとって希望の権化。それが崩れてはならぬのです。
等しくわれらにはそれを崩してはならないという義務がございます。
それらを鑑みれば、あなた様の言は唯の理想に酔った戯言にすぎませぬ。」
源蒼の言葉に雪蓉の言葉が止まった。
思考が回らず頭の中が真っ白になり、血の気が引いていくようだった。
出されたそれに言い返すことができないことに唇を噛む。

 「ならば、私がそれを成せば、貴様らは黙るか?」
投げられたその声に、皆が一斉に声主の方へ返り見る。
御簾をはらいのけて、光が射しこむ大殿の広廂に殺生丸が立つ。 
 冬の張り詰めた空気を纏ったかのような覇気、黄金の双眸に翳りなど微塵も感じさせない。
その姿を瞳の内にいれると、雪蓉と源蒼以外の居並ぶ者たちがひれ伏した。
「やっと、出られたんだ・・・・」
自分の緊張を解くように、雪蓉が呟いた。
「若、如何なされましたかな?」
白々しく、源蒼が尋ねる。
 刹那、殺生丸は座している源蒼の前に寄ると、立ったまま視線を下げた。
「私に立場を解れと言っていたな。」
「はい。」
源蒼は殺生丸の冷酷な気にあてられることなく揺るがずに座したまま視線の向きすら変えない。
「ならば、余計な真似をするな。
貴様ら、私を誰だと思っている。
王が民たちにとっての希望の権化など、言われずとも解っていることだ。
私にモノを言いたいのなら、回りくどいやり方ではなく、自分の足で出てこい。」
ビリビリと冷酷な空気が肌に刺さるようだった。
「では。
若様、早々に城へお戻りになり、雪蓉殿を妃となさりませ。
そうでなければ、民たちに示しがつきませぬ。」
淡々と出されたその言に雪蓉はキッと視線を立て憤る。
「却下だ。」
源蒼がピクリと視線を上げる。
「玉座には私が就く。だが雪蓉を妃に据えるつもりはない。」
殺生丸の言に、源蒼は眉間に皺をよせた。
「だが、源蒼。約束してやろう。
そのようなモノがなくとも、屈強で他国に劣らず、最も秀で、
そして、暮らす者には揺るぎない安寧を。
先代が残したそれよりも繁栄させると。」
「期間は。
なせなかった場合、代償はいかがなさるのです?
口で言うのは容易きこと。それのみで是とはいいかねまする。」
源蒼は抜かりなく次の手を打ってくる。
「5年だ。5年で成してやろう。
出来なければ、お前の今の進言をのむまでだ。」
きっぱりと言い切った殺生丸の姿をしっかりを見やると、源蒼は息をついて何かを思い出すように瞼を降ろし、微笑を湛えた。
「畏まりました。若、いえ、主上。」
源蒼がそう告げると、恭しく頭を下げた。

 それを一瞥すると、殺生丸は踵を返して広間のある大殿を去っていく。
殺生丸の発言に半分呆れていた雪蓉が、慌ててそのあとを追った。
「ずいぶん強気な発言ね。まったく・・・
5年後高御座に並んで私が座るようなことはさせないでよね。」
隣に歩み寄りそう言ってきつく睨む。 
 回廊の辻にあたると、双方足を止めた。
「さて、私がまとめて連れてきた連中は、うちの屋敷にいるみたい。
どうせ母上がついているから何の心配もないでしょうけど・・・・
りんや、あの小妖怪や、犬夜叉たちなんかが結構心配してたみたいだから、
ちゃんと説明してやりなよ。」
「・・・・・・」
りんはともかく、その他大勢が気に食わないらしく、あからさまに嫌そうな顔をする。
「私は霞桜仙にもう一度道を繋げてもらうように頼んでくるから。」
雪蓉はそう言うと一歩を踏み出し、一迅の風と共に空を翔けていった。



―霞桜の屋敷(雪蓉一家の屋敷)―

  犬夜叉たちは雪蓉の母に立ててもらった茶をもらいながら、西国のことや一族のこと、犬夜叉の知りえない
父・闘牙王のことを教えてもらっていたようで、犬夜叉は少し呆けた顔をしている。かごめもまた、犬夜叉の隣で、それを心の奥でゆっくりと理解しようとしていた。
弥勒・珊瑚・七宝は蒼雪と互いの世界について見識を深めるべく、あらゆる問答を繰り返している。
 そんな和やかなところに、殺生丸が雪蓉の屋敷に降りると、りんが待ちわびたように駆け寄ってきた。邪見も同様に。
「殺生丸様!」
らんらんとした瞳で殺生丸を見上げる。
「すごいね、雪蓉様の母上様の御屋敷。こんなに桜が咲いてて・・・
雪蓉さまの母上様、とても優しい方だね。おいしいお茶を頂いたよ。お菓子もおいしかったなぁ、蒼雪さまとっても頭が良いんだね。たくさんの御本を持っていて、なんでも読めるんだって。りんが好きそうな御本を貸してくれるって。それからね・・・」
りんは息継ぎをすることすら惜しむように、ここで感じたことをそのまま言葉に紡ぎだしていく。
その様が滑稽で、先ほどとはあまりに違い、思わず拍子抜けしてしまいそうになる。
 二時も経っていないというのに・・・・・
殺生丸の右の掌が、そっとその口を塞いだ。
「うるさい。」
その言葉とは裏腹に、見降ろす視線は穏やかで、愛しみに満ちているようだった。
りんは、頬を赤く染めて一歩下がると、後ろで手を組み息を吸った。
「殺生丸様、おかえりなさい!」
満面の笑みを浮かべてそう楽しげにしながら声高らかに言う。
旅をしていたころ、殺生丸がりんのところに来れば何処のどんな場所でもりんはいつもそう言っていた。
変わらない・・・
そう胸中で思いながら、得た答えを噛みしめて、殺生丸は一歩を踏み出した。

薄桃色の桜の花びらが風に舞う青空の下・・・・

<終>


・・・・・あとがき・・・・・・

ここまでお付き合いくださり有難うございましたm(_ _)m
殺生丸にはまだまだ課題がございます。
5年で古株の重臣達から認めてもらわないといけないので、多忙も多忙ですね(焦)

さて、本当はもっと短くまとめたかったのですが、何故かこんなに長くなりました。
原作・アニメ・映画を見て、ファンサイト様たちを見歩き、妄想していくうちに、
殺生丸の背後って??と考え始めて出来た今作。
拙い文ですが、少しは伝わってくれたでしょうか?
少しでも見ている皆様に楽しんでいただけていたら幸いです。

また何か浮かんだら書くかもしれませんが、そのときもまた生温かい目で見ていただけたら
言うことなんて全くありません(平伏)

長々とお付き合いくださり、ありがとうございました!
ご感想等ありましたら、いくらでもどうぞ!!

ではでは・・・・。








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かごめが殺生丸に発破をかけるシーンで違和感がありました。
もし犬夜叉が戦う力を何一つ持たない子犬の如き存在だったら、かごめの意見も変わってきたと思います、それが所謂殺りんの状態ですしね。
現代から犬夜叉世界に着たばかりならともかく、このお話のかごめは奈落戦後の修羅場をいくつも潜った後のかごめです。
そんなかごめは『死ぬ、または危害が及ぶ』と解っていて、力が劣る者を戦場に連れて行きはしないのではないか?と思うのです。
殺生丸にとって、りんを伴って西国に帰還すると言うのは『戦場のど真ん中になんの闘う力も持たない一般人を連れて行く』事と同じだと思うのです、そして殺生丸はその『一般人』の事を何よりも大切に想っている。
容易に連れて行けるものではありませんし、それに考え至らないかごめではないと思います。
話を回す都合上、ある程度のキャラ改変はあると思うのですが、あまりにもかごめのキャラクターが薄く描かれすぎていて、コメントいたしました。
| 2012.02.12 11:42 | edit
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