混沌常々
日々のことなど、日々を淡々と書き綴る。犬夜叉に燃える!
プロフィール

まるねこ

Author:まるねこ
社会人の女の人。
北の方出身、関東在住。
でっかい犬と太った猫がすき。
犬夜叉はココロのバイブルです!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

--.--.--_--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


全然更新していなくて、本当スミマセン・・・

気がつけば1000hit を超えていたことに感謝感激と同時に、
支持して下さる方がいらっしゃるということに大いに燃えます!励まされます!

本当に、ありがとうございます!!☆(>_<)

夏なので、お盆のお墓参りの話です。
本当は、ちゃんとお盆の時期に更新しようと計画してたんですが・・・
ダメですね(;一_一)
計画倒れで、しかもまた少し長いお話になってます(>_<)

前編後編の二編でまとめようと思います。

ここずっと、

殺×りん

になっていないことが多いですけど・・・大目に見てくださいm(_ _)m

小話⑪「木陰の蛍(前編)」


 かごめが井戸の向こうに去って、初めての盛夏。
りんがこの村に預けられて初めての夏、そして家族と暮らしていた村を去って年が一回りしようとしていた。

お盆の時期が来て、この春に村に加わった弥勒と珊瑚はやっと春の終わりに祝言を挙げてことも落ち着き
遅ればせながら、無心和尚の寺と、退治屋の隠れ里へあいさつに行くと言って、二人で数日留守にしている。

―数日前―

「え、弥勒さまと珊瑚さまでかけるの?」
木陰で昼休みの茶をすすりながら、りんは訊ねる。
「あぁ、なんだかんだで遅くなっていたけど、里にあいさつに行くんだ。新盆だし、もうあそこに人は住めないけど、せめて盆の時期くらいは返って、迎え火を焚いて皆に会っておきたいからね。」
「むかえび?」
珊瑚の言葉に、りんは首をかしげる。
「おや、りんは知りませんか。
迎え火というのは、お盆の間この世に戻ってくる祖先の霊が自分の家に迷わないで戻って来られるように焚く灯のことですよ。お盆の間生きていた頃と同じように過ごして、あの世に帰るときには送り火を焚いてあの世に戻りやすいようにするんです。」
弥勒の説明にりんは、へ~。とうなる。
「里の皆、迎え火が無いと戻ってこられないからさ。奈落もいなくなって、安らかに私たちが暮らしていることを伝えておきたいからね。」
珊瑚が穏やかな表情を浮かべて言う。

 安らかに暮らしていることを伝えておきたい。

珊瑚のその言葉が胸に閊えた。
 りんの家族が亡くなったのは去年の春の始まりの頃だった。そして、村が狼に食い殺されたのは秋の始まりの頃。
新盆も、一周忌も何もできなかった。
そのことに申し訳ない気がしてならない、そして、きっと両親や兄弟が心配しているような気がして心の中に靄がかかってしまう。
かつていた村に、初めて帰りたいとそう思えた。 
 だが、その思いを口に出せないまま数日が過ぎて、盆を迎えようとしている。

夏の早朝、りんは村はずれにある河原でひとり洗濯をしていた。
この時期、洗濯物は溜まりやすい。朝餉の後にやる川での洗濯がりんの日課になっている。
ザブザブと手拭やさらし等を洗っていく、まだ朝方でそう暑くは無いが洗濯をすると汗ばんで、流れる川の水がとても心地よいものだ。
洗いが一段落ついて、ふぅと息をつく。
かがんでいた姿勢に疲れて、立ち上がり伸びをした。
風が吹いてさわさわと木々の葉をならしていく。
(弥勒様たち、もう里に着いたかな・・・、里のみんなに会えたかな・・・) 

呆けているりんの目の前を犬夜叉が風を切って木々の間から飛び出したてきた。何かを気にしているようでりんの姿に気が付いていない。
そういえば昨晩からどこかに出かけていたようだったが。
「犬夜叉さま!」
突然かけられた声に犬夜叉は驚いて、思わず足を滑らせそうになりながらも、なんとか川に伸び出ている木の枝につかまると、ふうと息をついてりんの方を見た。
「なんでぃ、りんじゃねぇか。」
片腕だけの力で宙へあがると、トンと梢を蹴ってりんのいる川岸へと跳び下りた。
まったく重さを感じさせないその動きに慣れてはいるが、やはり感心する。
「驚かしてごめんなさい。」
「別にかまわねぇよ。ボケてたのは俺の方だしな。」
火鼠の衣の袖の中で腕を組みながら犬夜叉は答えた。
「洗濯終わったのか?」
「あ、はい。後は帰って干せばおしまいです。」
川から上がり、たくし上げていた裾を元に戻すと、洗った洗濯物が詰まった背負い籠を背負おうと肩紐に手を伸ばした。
「重てぇだろ。」
りんの手が籠に届く前に犬夜叉がひょいとそれを自分の肩にかけた。米俵三俵だってまるで藁束よりも軽そうに担ぐのだから、籠いっぱいに詰まった洗濯物など肩慣らしにもならないくらいだろう。
「だ、大丈夫ですよ。りん持てます。」
「下り坂で転んで汚したら面倒だろ。」
 犬夜叉はそう言って村へと戻る小道へと進む。りんは渋々その厚意に甘えて洗濯板と盥を持ってその横に並ぶ。
重いものは持つが、りんを手持ち無沙汰にさせるわけではない。ぶっきら棒だがそんな優しさが殺生丸と似ている兄弟だな、と脳裏でおもった。
 そのとき、ふわりと漂ういつもと違う匂いでりんは犬夜叉をちらりちらりと見上げた。
「なんでぃ。」
「犬夜叉さま、お寺に行ってきたの?」
りんの直球の問いに思わず犬夜叉はビクリと肩をふるわせた。
「な、なな、何だよ、いきなり。」
「 お線香の匂いがするから・・・」
その言葉に火鼠の衣に鼻を近づけるが、鼻が利きすぎるせいか馴れきっていてよくわからない。
「犬夜叉さまもお墓参り?」
「・・・まぁ・・・な・・・」
りんはその続きを口に出して問おうとはしなかったが、一体誰の墓参りに行ってきたのか気にはなった。
桔梗の墓は村にあるし、大妖怪だった父親の墓はこのととあの世の境で行くことはできないと邪見や冥加や刀々齋が言っていた。
「犬夜叉さまの、母上様のお墓・・・?」
何となくその言葉が出た。言葉を外に出せたのはまだ幼いからだろう。
犬夜叉は少し照れたようにして視線をあさってにむけて、頭をぼりぼりと掻く。
「そっかぁ・・・みんな、お墓あるんだね・・・」
りんの表情は曇った。
村の衆はそれぞれ、近くに墓があるからそこに出向くし、迎え火を焚く。親しい珊瑚や弥勒もわざわざ里に出向いてそれをするのだ。この世に還ってくる魂を想うと、りんは胸がずんと重くなってしまう。
迎え火を焚くことは叶わなくてもせめて、今平穏に暮らしていることをムコウにいる家族に話してやりたい。幼いながらにもそうおもうのだった。
 だがしかし、今の自分の状況を鑑みればそう易々と遠出など出来ないことくらいは分かっている。りんがかつて家族と暮らしていた村は、この楓の村からかなり離れている。幼い子供が行きたいと言ってそう簡単に行ける場所ではないのだから。
殺生丸に頼めばいいのかもしれないが、満月は当分先だし、何となく頼むことは憚られた。
一番親しく思う相手にすらそうなのだから、他者に言えるはずもない。

 「りん、ちょっと野暮用があっから、先にいってるぞ!」
村の整えられた道に出ると犬夜叉はそう言って、宙を蹴った。

 きゃいきゃいと、童子たちが遊びながら道を過ぎて行く。りんとあまり変わらないくらいの子供たちだが、りんに一応の会釈をする。村で重鎮としてある楓の預かり子なのだ、親からちゃんとお行儀よくしなさいと、くぎを刺されているのだろう。
りんが、村で暮らすようになって、三月が過ぎ、半分は慣れたがもう半分はまだ不慣れなところも大いにある。
りんはまだ人の暮らしに戻る途上なのだから。

 木陰の少ない道を歩き終えて、家に着いた時には日差しの暑さで頭が沸騰しそうだった。
手桶に井戸から水を汲んで顔を洗うと、その火照りが和らぐ。
 軒下の台の上に置かれている背負い籠の洗濯ものを干そうとしたとき、楓がりんに声をかけた。
「りん、それが終わったら家に上がっておいで。」
「・・・はい。」
楓の口調が少し重く感じたので、急いでそれを干して、家へと上がる。
 「何ですか、楓さま?」
いそいそと草鞋を脱いで家へと上がる。楓は囲炉裏で消えかけた火種をおこしていた。
「洗濯は終わったな。」
「はい。」
囲炉裏を挟んで向かい側にりんは腰を下ろした。
「りん、どう言い出せばいいのか困っていたのだが、一度里に戻ったらどうだい。今日は盂蘭盆の始まりだ。」
突拍子もない楓のその言葉にりんはきょとんとする。
「絶えた村とはいえども、家族はそこにいるのだろう。」
「・・・・・でも・・・・」
りんの胸中に影が過る。
家族と過ごした村、だが、いい思い出ばかりではない・・・・
「でも、とても遠いです・・・それに・・・」
「一人で行けとは言わんよ。本当は珊瑚や弥勒たちと同伴で言った方が良かったのかも知れんが、
今回は急だからな、仕方ないが犬夜叉と行っておいで。」
その言葉は嬉しいのだが、自分の中で釈然としないりんだった。
楓は火箸で炭をつつくのを止めて、膝の上に両手をのせて姿勢を正した。
「一年も離れてしまって、新盆も何もできなかったのじゃないのかい、草葉の陰にいる家族たちに一言何か言えれば、言ってやった方が、形ないその者たちも安堵するのではないかと思うのだが・・・・」
そのことばがりんの腹の中にすとんと落ちて収まった。
 暫く俯いて沈黙していたりんだったが、その後首を縦に振ったのは言うまでも無かった。

 軽い旅支度をして、犬夜叉の背を借りてりんは帰郷の途に就いた。



― 続く ―












 

スポンサーサイト

この記事へのトラックバックURL
http://nekomaru15kurotora.blog12.fc2.com/tb.php/35-5e02316f
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
こんばんはv
先日はチャットへの参加、ありがとうございました。
原作・アニメ共に完結を迎えたにも関わらず、新規で創作を始められる方をちょくちょく見かけ、元気を貰っていました。

こちらのブログを知った時も、
「おお、ここにも同志がいる!!」
でした。

どうぞこれから、ヨロシクお願いします。
後日、作品を読み込んで感想をお届けに上がりますね♪
では、またvvv
杜 | 2010.08.23 22:26 | edit
Name
E-MAIL
URL

password
管理者にだけ表示を許可

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。